私と編み物との出会いはもう25年も前,当時私が9歳の頃・・・

その頃の私は今からは想像もできないほど引っ込み思案で、
友達もいなくて学校でも家に帰ってからも一人。
でも、「つくる」ということが大好きだったからいつも宝物の
ガラクタに囲まれてそれなりに楽しくすごしてた。

そんなある日、一人で公園に行くと、そこには魔法使いのように
木の棒と糸を操って何か作っているおばあさん。
私はまるで取り付かれたようにそのおばあさんの手を見てた
(きっとおばあさんはかなり怖かっただろう)
それからというもの私は家にあった菜箸とひも
(棒針と毛糸の存在を知らなかった)で公園での記憶をたどり。
そんな私の姿を見た知り合いのおばさんが、それは「あみもの」
というものだと教えてくれ手編みのセーター1枚と棒針とかぎ針をくれた。
私はそのセーターを何とかほどいてラーメンのようになった糸を
やかんの蒸気に当て、のばし、編んではほどきを繰り返し、
とうとう糸がちぎれて使えなくなった
(この毛糸はホントに思い出深いので少しだけどまだ家にある)

それから私の人生は変わってしまった。お年玉はほとんど毛糸に変身して、
毎日いろんなものをつくった。次のお年玉までに毛糸がなくなると、
せっかく編んだものをほどいてまた編んで・・・

あの日から今まで、「子供たちの夜泣きにおつき合いした4年間」を
除いてほぼ毎日あいかわらず、なにやら編んでる。
高校のとき家出しようとして(結局未遂・・)荷物まちめてる時、
一番大事なものだけ持っていこうと考えた私は編み針と毛糸だけを
かばんに詰め込んでて友達をびっくりさせた。
テストを受けるのがイヤで学校サボったときも、ずっと公園で
編み物してただけなのに、先生たちは誰も信じてくれなかった
こともあったし・・
そして最近は表情のあるものが作りたくて、それに私が手の中で
こちゃこちゃできるサイズが大好きなのとでこんな小さな子たちを
つくってます。

       長々と読んでくださってありがとう  2001 3月